自由が丘でみつばちが飼われていることを知っていますか?
街を緑でいっぱいにする「自由が丘森林化計画」が行われいるのですが、その中核となる企画が『丘ばちプロジェクト』 (※)。
みつばちを飼い、地域の緑を活性化させ、ハチミツを作っています。
でも、どうやって?街中で飼えるの?私のハテナを色々聞いてきちゃいました。驚いたり、ひきつけられたみつばちのヒミツ。みなさんに大公開(笑)しちゃいますね。
女王蜂、働き蜂の寿命って?
女王蜂はなんと4年も。それに対して、働き蜂は1ヶ月。まったく違うんですね。
働き蜂の飛行距離は?
3Km。
自由が丘からだと東工大や駒沢公園くらいまでは飛んでいくんですって。しかも巣箱は7階にある屋上。ちっちゃな体で頑張っているんですねえ。
そんなに遠くまで行って迷ったりしないの?
迷わず帰ってきます。
しかも「いい蜜がある」と帰ってきて、仲間に8の字ダンスをして教えるんです。(ファーブル昆虫記で読んだけど、すっかり忘れていました。汗)
でも、やっぱりいるんです、みつばちにもおっちょこちょい。となりの巣箱に入ろうとしちゃう子が。ハハハ。でも大丈夫。門番のみつばちに「違うよ」と言われ、無事に自分のお家に帰りました。
女王蜂ってなんで一匹だけなの?
女王蜂と働き蜂は、最初は同じたまご。
生後7日目の働き蜂が出すエキス(ローヤルゼリー)を与えられた卵だけが女王蜂に成長します。一つの巣に女王蜂が二匹になると、一匹はみつばちたちを半分引きつれて新しい巣を作るために家出してしまいます。そうならないために、おかばちプロジェクトのみなさんは、女王用のベッド(王台)ができると削除しているんですって。
女王蜂ってたまごをどれくらい産むの?
4年間、毎日1000個 産みつづけます(驚)
ん? 女王蜂の体だけでたまごは作られるの?
いえ、実は女王蜂に成長すると一週間の結婚飛行に出かけます。近隣の森に蜂たちの結婚式場があるそうです。そこで雄ばちと出会い、10匹程度と一生分の交尾をするんですって。ちなみに、結婚して王となった雄ばちは、その場で死んでしまうそうです。女王蜂は、一妻多夫制なんですねえ。
雄ばちって? 巣にもいるの?
はい。いるんです。働き蜂よりちょっと大きいのが雄ばち。
一匹の女王蜂に対して、働き蜂(女の子)は8割、雄ばちが1〜1.5割、あとは幼虫やたまごです。
雄ばちは蜜を集めるでもなく、せっせと婚活してるんですって。びっくりですよォ。
みつばちは何に弱いのでしょう?
風なんです。
特にビルの屋上だと風に打ちつけられて死んじゃう子が多数。今は、風よけを作ったので安心です。それと、時々やってくるスズメバチ。みつばちたちを捕らえて、幼虫に食べさせちゃうんです。その際に幼虫から出る分泌液が、マラソン選手が愛飲しているバームなんですって。
小学生に戻った気分でみつばちについてのお話を伺わせていただいた私。
環境指標生物と言われるみつばちがちゃんと生活できる街を作らなくっちゃいけないと実感しました。
自由が丘森林化計画、応援してます。
最後に一言。
今だったら理科100点取れるはず!
自由が丘を緑でいっぱいにする「自由が丘森林化計画」の核となる企画。街中で植えられたお花からミツバチたちがハチミツを作ってくれます。そんな養蜂の現場を取材してきました。